- 2017年6月17日
遣らずの雨⑥
表も同時進行で。 こちらは竹の網目を見せたいので、赤呂色とか木地呂色とか呼び名は色々あるのですが透明な漆を塗っていきます。 ちょっと黄色に着色している梨地漆をつかいました。 今回、表も蒟醤(きんま)を施したいので、縁にはサビつけを。...
- 2017年6月16日
遣らずの雨⑤
布張りが終われば、下地工程にはいります。 地の粉、砥の粉を漆と混ぜ合わせ、下地ペーストを作っていきます。 そしてそれをヘラで塗る。 また、ブリキ板で引きベラを作り見える部分を均一に整えます。 サビをつけて砥石で研いで、足りないところにまたつけて研いでの繰り返しです。...
- 2017年6月15日
太齋春夫展とアマチャ
練馬区立美術館に行ってきました。 一つ隣の駅なので自転車で。 一部屋の展示でしたが、とっても素敵でした。 モザイク画のような、西洋絵画のような普段自分が携わっている表現とは違う世界でしたが、漆にかける情熱やチャレンジ精神は素晴らしく、とても感銘を受けました。 絵うますぎ。...
- 2017年6月14日
免許更新してきました。
二十歳の時に免許をとり、そこからずっとゴールド免許でしたが、今回は残念ながら青(きぃぃ!!) 講習の最後にさだまさし氏の「償い」を聞かされて、苦しくなりながら免許証を受け取りました。 ここしばらくずっと香川で更新してきましたが、今回は都庁で手続きしてきました。...
- 2017年6月13日
遣らずの雨④
半月ほど放置してプレスからはずしたら、擦り漆します。 模様はクッキリしますが、真っ黒。 別進行で作っていた足を麦漆で接着します。 こうしたものは刃物を使って木を削り出していきます。 もっと刃物の扱いを理解したいなぁと思っている…のですが、なんだか沼は深そうで。...
- 2017年6月11日
遣らずの雨③
竹のヒゴを使い編んでいきます。 籃胎(らんたい)というと、編む作業がフォーカスされがちですが、漆の胎に用いられる場合はヒゴ作成やその後の塗り込んでいく作業の方がずっと時間や労力の負担が重いです。 平たく編むなら数時間で終わるでしょう。...
- 2017年6月10日
遣らずの雨②
この遣らずの盃のストーリーに絡めて技法のお話をしていきたいと思います。 私は籃胎蒟醤(らんたいきんま)という技法をもちいて作成しています。 籃胎が素地で蒟醤が加飾という事になります。 それでは籃胎とは何かというと、竹を編んで形を作り上げる事を言います。 まずは竹割りから。...