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​物作りの日々。と言葉

カラスアゲハ


冬の間、部屋でずっと蛹だったカラスアゲハが羽化しました。

前日には蛹は真っ黒になりました。

部屋が乾燥していたのか蛹がカチカチになっており、もしかしてダメかな…と思っていたのですが霧吹きで水気を与えてみたら急に蛹が暴れ出しました!

寝坊して羽化の瞬間は見ることができませんでしたが、ちょうど羽を伸ばしているところでした。

数ヶ月も微動だにしていなかったものがちゃんと生きていたという事に感動!

観察を続けていくうちに、蛹になってもほかの虫に寄生されていたりするとかなりの確率で蝶になる事ができないのだなということを知りました。

キレイねー

コスモ!

羽化したてはやっぱり黒が綺麗!

光る漆の黒も吸い込まれそうで好きだけど、粉っぽいマットな黒も深くて素晴らしい。

手に乗せて観察していたらおしっこいっぱいされちゃいましたー。

「鉛筆をご自身の道具に持ち替えた時にどれくらい表現できるか考えていますか?」

と問われた時に、ドキっとしてグサっときました。

技を磨きながら…意識しながら…。

しかしそれ以上に、モチーフと向き合う事で日常の小さな変化に気がついて様々な事を感じられるようになりました。 

漆芸に、ものづくりの世界に感謝しています。

それから…。

これからは標本を作ってみようかなとも思ってみたり。

こちらの都合で観察したあと、野に放つのが可哀想な時もあったりします。

いじくりまわしたりはしないんですが、部屋が暖かかったりすると羽化の季節が少し早かったり、遅かったりなど自然でやっていけるかな…と感じた事もありました。

写真もたくさん撮りましたが、写真は真実ではない…らしい。

形がすそ広がりになったり色味が変わったり。

標本もちょっと難しいみたいですが、せめてもの責任の取り方として一つの案かなと思いました。


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