組み木型
- 神垣夏子
- 3月24日
- 読了時間: 2分
更新日:3月26日
素地作りはまず製図から。
(その前に模型作りがある)

胴張り(真ん中が膨らんでいる)の器物は漆を重ねて硬化していくと絶対に抜けないので、組み式の木型を作ります。
要はちょうちんみたいなもんです。
網代を傷つけられないので石膏を割る方式はできません。
ゆえに木工も少々やります。
しかし電動工具類がないので木づくりがめちゃくちゃ大変、、、
鋸で切れたら切るけど、手鉋でおよそ厚みを揃えます。
最もフィジカルで、最もプリミティブで、そして最もフェティッシュなやり方でいかせていただきます。

汗だく。
ええ、漆で汗なんてかいたことないです。
汗が冷えれば寒いし、木粉&花粉症で鼻水も止まらなくてもうめちゃくちゃ。

しっかし大西勲セレクトの毛引き、鉋のよく切れること。
道具が仕事をしています。

蟻さくり鉋
畔引き鋸
コテ鑿

蟻桟(ありざん)を作るための道具たち。

そう、組み木型は蟻桟が山場なのであります。
指物的な仕事は超シビアです。
1/10㎜で一喜一憂なのだから。

部材にイボタローをこすりつけると滑りがよくなります。
仏壇の蝋燭でもいいらしいけどね。

組みのパーツを作ってから最後、形を整えます。

(作業に必死な時はなかなか写真も撮れん)

木工も奥深いけれど、私はここまで。
刃物、砥石、材、、、こだわればキリがなく。
心はオープンにしつつも自発的にこれ以上は深入りしないと決めています。
そしてこれらを繰り返して精度をあげていきたいと思います。
✴︎
そして関係ないのですが、今年はツムラのくすり湯を買ってみましたがすごく良かったです。
体が温まり、よく眠れ、疲労の回復が早かったように感じます。
木工はかなり疲れます。
そして道具がいちいち危ない。
疲れると怪我しやすくなるのでヒヤリハットを意識して…。
怪我の前には必ず前兆があります。
小傷は絶えませんが今回木工作業を無事に終わらせられた事を何よりありがたいと感じています。
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