乾漆香合「時計草」
- 神垣夏子
- 2019年2月7日
- 読了時間: 2分
◆アートフェア東京URL
2019/3/7(木)〜3/10(日) 国際フォーラム
◆香川県漆芸研究所URL
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アートフェア東京へ出品する作品紹介をしていきます。

乾漆香合「時計草(とけいそう)」
Incense Box with "Passion fruit" design
4×4×4㎝
¥40,000

鉄錆塗りという変わり塗りの技法を用いています。
漆なんですが、金属テクスチャーを出したい時もある。
色々方法があって、金属粉をくっつけたり箔を貼ったり。
漆は塗料兼接着剤なので、塗りながら貼る事ができます。
赤錆っぽさを出すために弁柄と炭粉を使っています。
金属みたいなんだけどすごく軽いっていうのが面白いんじゃないでしょうか。
柴田是真っていう名工がよく使っていた技法です。

シリコンを使って型をとりました。
小物は乾漆もする。
いや、していたが正しいのか…。
今は目下籃胎蒟醤を深掘り中ですが、数年前までとにかく漆で遊びました。
遊びまくった!
蒟醤がマニアックすぎるのもあるのですが(笑)漆ってどういうものなのかな…っていうのを知りたかったのでしょう。
そして何を聞いたって教えて貰える環境にいたのは幸せだったんですね。
そのプロセスを経て一人になってから、一つに絞る事が出来ました。
いや、本当に遊ぶって大切。
語弊があるといけないけど、主婦が一番アイディア持っていると思います。
世の中の商品を一番見て買って使っている人だから。
そこに職人なみの追求力があれば最強だろなって思ってますが、職人さんはあえて視野を狭くして集中していくのだからなかなか難しいよね(笑)