先日、日本文化財漆協会の箆木の講習会のため東京芸大へ行ってきました。
漆の箆(ヘラ)には木曽の樹齢300年以上の天然檜を使います。
最近は材が少なくなってきてるそうで…。
入手困難であり、高価です。
噂のみかん割。
鉈だけで割っていきます。
こうする事により繊維を切らない材ができます。
鮮やかな手さばきで眼福。
職人さん御歳83だそう。
感謝。
植林したものは枝打ちしたり、肥料を与えることによって成長が早く目が大きくなるので、箆木には向いておらず。
ゆっくりじっくり厳しい環境で育ったものが良しとされます。
ヤニ壺とかヤニ袋っていうらしいです。
これがあると割れちゃう。。。
こういうところは避け、ねじれも避け、もちろん白太ものぞき。
割ってみないと本当にわからないそう。
箆って道具なんですけどねー。
漆刷毛の髪を挟む板はもっとこだわった檜の材を使ってます。
いちいちこだわりがあり、でもそれが結局理にかなっているのですよね。
意識が変わります。