乾漆刷毛を切り出します。
塗刷毛よりも消耗が激しいので、人毛ではなく馬の尻尾だったりします。
手順は塗刷毛と同じでノコで先を切り落とし。
カンナの刃で押すように削り。
根元を箆太刀で落とす。
よく刷毛の切り出しは鉛筆みたいな感じと説明されるのですが、地味に難しいです。
木と毛は固さが違うので、寸止めを意識していないと、大事な毛の部分をザッサーとやってしまいます。
毛が根元まで入っているものを本通しといい、
半分までを半通し、その他にも4分の一とか色々ありますが、ロスなく使えるのは本通しです。
ですが、本通しを買い自分で半分に切って檜の板で挟み布張りをして二本にしてみたり、短くなったものに木を足したり、色々カスタムして自分仕様にします。
刷毛は漆に携わるものにとってはもっとも大切な道具の一つなのですが、女性の黒髪からできていると思うととても色気を感じます。