高松の漆の先輩からお手紙をいただきました。
伝統工芸の世界にいると、本物のアナログ人間に出会うことしばしば。
現代の化石…もとい、人間の本質を素直に表現されている素敵な先輩で高松時代は大変お世話になりました。
その先輩は携帯をお持ちでないので、いつもお手紙や電報(!)でご連絡くださいます。
文通…なんだか甘酸っぱい響き。
高松市美術館の作品が使われたチラシを送ってくださったのですが、お手紙も添えられていました。
「今は攻めてくださいね」と。
それから先日の日曜美術館での感想もいただき、「とても神垣さんらしかった」と書いてくださっており、どちらも今の自分が欲しがっていた言葉なのだなと気付かされました。
ずっとずっと自分らしさを追求すべく無我夢中でしたが、逆に何かに打ち込めば打ち込むほどわからなくもなりました。
その中で人との関わりもどんどん難しくなっていき、自分のやるべき事に対して、先回りしてお膳立てされたり、自分の限界を他人に決められる事に過敏になるというように自分自身が頑なになっていくのも感じていました。
良い事ももちろん沢山あったけどね。
きっとこのタイミングでそういうのをわかってくださってのと感じたお手紙でした。
当たり前ですが、さすが先輩なのだなと思いました。
自分の歩む先にいる人の言葉は刺さる。
追求を続けるならば、これからずっともっと色々な人に色々な言葉を言われるようになるのだろうし、そうでありたいとも思うし。
辛い事も時にはあるでしょうが、頑張ってみようと思いました。

孤独を愛する先輩ですが、下のモノにとっても優しい。
高松名物(なのか?)どじょうの味噌汁をやたらとススメてくるミステリアスな一面もあったり笑。
でも、いつかご馳走になりたいと思っています。