東日本伝統工芸展が三越で始まっております。

今回はマルバルコウソウを題材にしました。

マルバルコウソウはヒルガオ科サツマイモ属であり、ルコウソウの仲間です。
よく川沿いに生えてる雑草ですが、大変愛らしい。

秋に収穫した種に水をやったら発芽したので室内で育ててみました。
冬に発芽させちゃってちょっとかわいそうだったかな。

上塗りが色漆の蒟醤(キンマ)はちょっと難しくなります。

まず、白(チタン)が入ると刃物の摩耗が早い…。
めちゃくちゃ早い。
ようは漆面がプチ金属になります。
切れない刃物は滑るから危ないのでしょっちゅう研ぐハメに。

色埋めも10回以上は行うので、それはすなわち10層分研がなければならない部分があり、夢中になっていると上塗りまで研いでしまいます。

逆に上塗りまで到達しないところで研ぐのをやめてもいいのです。

蒟醤はこの曖昧さが表現としての工夫のしどころではあるのですが、いつも難しいと感じています。